【ソウル共同】韓国の情報機関、国家情報院(国情院)は13日、ロシア軍に合流しウクライナ軍と交戦している北朝鮮兵約300人が死亡、約2700人が負傷したとの見方を明らかにした。捕虜になった北朝鮮兵2人の尋問によると、給料は具体的に約束されないものの「英雄待遇」だと言われて派兵されたという。
国情院はさらに、戦死した北朝鮮兵の所持品のメモに「捕虜にされる前に自爆自決を強要する内容」があったと明らかにした。「(朝鮮労働党総書記の)金正恩将軍」と叫んで手りゅう弾で自爆を試みた北朝鮮兵もいたとしている。
非公開の国会情報委員会で報告し、出席議員が報道陣に説明した。ウクライナ軍が捕虜にした北朝鮮兵2人の事情聴取はウクライナ保安局が国情院の支援を得て実施。国情院によると、2人は北朝鮮の情報機関、偵察総局所属の戦闘員と確認された。
国情院は20日に発足する第2次トランプ米政権について、北朝鮮の完全な非核化がすぐには難しいと判断する場合、核開発凍結や軍縮といった交渉を北朝鮮と行う可能性があると分析した。