日向灘を震源とする13日夜の地震で、震度5弱を観測した宮崎県では、住民らから「津波被害が心配」「南海トラフ地震かと思った」と、強い揺れに不安の声が上がった。昨年8月にも、日向灘を震源とする地震で、同県日南市では震度6弱を観測しており、改めて警戒感が広がった。
宮崎市の観光地・青島にある旅館の70代女性経営者は「激しい揺れで、家具をつかんで体を支えた」と驚いた様子。宿泊客らは食堂に集まったという。
宮崎市中心部の繁華街で食事をしていた男性会社員(20)は「揺れが長く続いた。南海トラフ地震かと思った」と心配そうだった。居酒屋の20代店長によると、系列店でグラスが割れるなどの被害を確認したという。
日南市の担当者は「前回と比べて揺れは大きくなかった。役場内の棚なども倒れていない」と冷静に話した。
津波注意報が発表された高知県。南海トラフ巨大地震で、最大高さ34メートルの津波が想定されている土佐清水市によると、市では震度2を観測し、13日午後10時15分時点で被害情報は確認されていないという。