作家三島由紀夫(1925~70年)の「生誕百年」を記念したイベントが14日、東京都内2カ所で開かれ、会うたびに三島から説教されていたという画家の横尾忠則さんが「僕にとって不思議な先生だった」と懐かしむなど、ゆかりの人々や研究者が魅力を語り合った。
東京都渋谷区の日仏会館では、三島を敬愛する作家の平野啓一郎さんと横尾さんが対談した。割腹自決の3日前に電話で話したという横尾さんは三島の言動の背景には常に遊びがあったと強調。自決でさえ、自ら計算して創り出した「演劇的空間」だったと分析した。
千代田区の星陵会館で開かれたイベントには約400人が参加した。