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逮捕の元行員は支店幹部 入行25年以上、鍵を管理

共同通信 2025年1月14日 21時18分

 貸金庫から顧客の金品を盗んだ疑いで逮捕された三菱UFJ銀行の元行員今村由香理容疑者(46)は、入行25年以上のベテランで、支店の営業課長や支店長代理を担っていた。2024年11月に懲戒解雇されるまで問題を起こしたり、処分を受けたりすることもなかった。貸金庫の管理者として保管していた鍵を扱うことができる立場で、予備を悪用したとみられている。

 銀行関係者によると、今村容疑者は短大を卒業後の1999年、合併前だった東京三菱銀行に入行。旧江古田支店に着任した20年4月以降に窃盗を始め、支店統合に伴い異動した練馬支店や、その後に在籍した玉川支店でも繰り返したとされる。

 貸金庫の解錠には、銀行側の「銀行鍵」と顧客が持つ鍵の二つが必要になる。紛失などに備え、顧客の鍵は支店が予備を保管しており、今村容疑者は立場上、いずれも手に取ることができた。

 子会社が半年ごとに予備鍵の保管状況や個数をチェックしていたが、確認が十分ではなく、不正利用を見抜けなかった。

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