【ニューヨーク共同】米証券取引委員会(SEC)は14日、旧ツイッター(現X)の買収を巡り、証券法違反の疑いで米実業家のイーロン・マスク氏を連邦裁判所に提訴した。マスク氏がツイッター株の保有を期限内に開示せず、株主を欺いたとしている。
マスク氏はトランプ次期政権で連邦政府の抜本的改革を進めるため設置される政府外の新組織「政府効率化省」を率いる予定。次期政権の要職に就くマスク氏が提訴されたことで、政権運営に影響が及ぶ可能性もある。
SECによると、マスク氏はツイッター買収を完了する数カ月前に5%を超える大量のツイッター株を保有しながら、故意に開示しなかったとされる。
米メディアによると、マスク氏の弁護士は声明で、今回の訴訟について「何も悪いことをしていない」と反論。「違反が立証されたとしてもわずかな罰金しか科されない」とも語ったという。
マスク氏は2022年10月にツイッターを買収し社名をXに変更した。大量のツイッター株保有は同年3~4月だったという。