【ワシントン共同】米上院財政委員会は16日午前(日本時間17日未明)、トランプ次期米大統領が財務長官に指名した投資家スコット・ベセント氏の指名承認公聴会を開いた。ベセント氏は「米ドルが確実に世界の準備通貨であり続けるようにしなければならない」と述べ、米ドル離れの阻止を主張した。
各国政府や中央銀行は為替介入や、通貨危機で債務返済が困難になる事態に備えて外貨を保有しており、第2次世界大戦後は米ドルが主要な準備通貨となっている。米国にとっては高い信用に基づく低金利での資金調達や、強力な制裁措置の実施が可能になる利点がある。