24年に介護事業者が休廃業・解散した件数は前年比102件増の612件だったことが分かった。東京商工リサーチが17日、発表した。調査を始めた10年以降で最多。ホームヘルパーが高齢者宅を訪れる「訪問介護」が448件で全体の7割を超えた。コロナ禍で悪化した経営の再建を進める中、物価高によるコスト増が追い打ちとなった。
24年の倒産は今月9日に公表済みで最多の172件だった。休廃業・解散と合わせて24年に事業停止となった件数も最多の784件に上った。
休廃業・解散の件数を業種別で見ると、訪問介護に続いてデイサービスなど「通所・短期入所」70件、「有料老人ホーム」25件の順だった。