和歌山県高野町の高野山奥の院で17日、阪神大震災の物故者慰霊碑前で追悼法会が営まれた。高野山真言宗総本山金剛峯寺の今川泰伸宗務総長(64)を導師に、僧侶約30人が読経し、犠牲者の鎮魂を祈った。
奥の院は、約2キロの参道に樹齢数百年の杉の巨木や20万基を超える墓碑が立ち並ぶ高野山の聖地。金剛峯寺は震災発生の翌年に高さ約5メートルの慰霊碑を建てて毎年供養を続けており、この日は阪神方面から来た参詣者らも手を合わせた。
今川宗務総長は「世界中で大災害が多発している。被災者に寄り添っていきたい」と話した。