ホンダは17日、ソフトウエアなどIT関連の技術者を対象に、最長65歳の定年制を6月に廃止すると発表した。会社側が高い能力があると認めれば、年齢を限らず働けるようにする。自動運転をはじめとする先進技術に必要な人材の確保を強化する狙いだ。
2025年度からの5年で約150億円を投じて、年齢を問わず技術者への研修を実施し、ソフトウエア開発などの知見を高めてもらうことも明らかにした。貝原典也副社長は東京都内で開いた説明会で「できるだけホンダに来てもらえる環境づくりをしていく」と述べた。
技術者の待遇改善とは別に、事業基盤の変革をリードする役職者の給与制度も6月に改定する。