26日投開票の山形県知事選は終盤戦に入った。5選を目指す無所属吉村美栄子氏(73)は自民、立民など与野党の支援を受けて手堅く戦いを進め、支持組織のない無所属新人の金山屯氏(84)をリードしている。
昨年12月、吉村氏の対抗馬擁立を模索していた自民が支援を決めたことで無投票当選になるとのムードが広がった。金山氏が「無投票阻止」を掲げて出馬したため一転して選挙戦になったが、目標は「得票率1割」などと公言しており、事実上は吉村氏の信任投票だとの見方も少なくない。
論戦は盛り上がっておらず、投票率は過去最低だった2001年の48.81%を下回るとの懸念も出ている。
吉村氏は県内をくまなく回り、街頭演説で4期16年の実績を訴える。金山氏は自宅のある福島県白河市から連日通い、JR山形駅前で観光資源の有効活用などを主張している。