【ワシントン共同】昨年11月の米大統領選で勝利した共和党のドナルド・トランプ氏(78)が20日(日本時間21日未明)、第47代大統領に就任し、第2次政権が発足する。4年ぶりに大統領に返り咲く。関税強化と減税を掲げ、不法移民の強制送還も進める方針。米各地では18日、トランプ氏の就任に抗議するデモがあった。
トランプ氏は同盟国とのあつれきをいとわない「米国第一」を再始動させる。1期目と同様、各国に関税引き上げという圧力を駆使して取引に持ち込む。中国との貿易摩擦再燃は必至で、日本を含め世界経済が大きな影響を受けるのは不可避だ。
トランプ氏は18日、私邸がある南部フロリダ州からワシントン近郊に到着、一連の記念行事の皮切りとなる花火大会に参加した。19日にはワシントンで支持者集会を開く。
20日正午(日本時間21日午前2時)、ワシントンの連邦議会議事堂の大広間で就任宣誓し、バイデン大統領から職務を引き継ぐ。78歳7カ月での就任は歴代最高齢。副大統領にはJ・D・バンス元上院議員(40)が就く。