昨年12月にノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の代表委員である田中熙巳さん(92)=埼玉県新座市=の講演会が19日、長野市で開かれた。田中さんは、被爆者が高齢化し「証言ができる人はやがていなくなる」と指摘。核兵器廃絶に向け「若い世代で方法を探し求めてほしい」と話した。
講演では、ロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻の中で核兵器使用を示唆していることに触れ「被爆者からすれば絶対に許せないことだ」と強調した。
日本が未批准の核兵器禁止条約に関しては「(核保有国・米国の)同盟国でも、核使用に反対して(核兵器に)頼らない国にしましょう」と呼びかけた。