【ワシントン共同】岩屋毅外相は19日(日本時間20日)、訪問先の米ワシントンでオーストラリアのウォン外相、インドのジャイシャンカル外相と相次いで会談した。日米豪印4カ国の協力枠組み「クアッド」の連携がインド太平洋地域の安全保障に果たす役割の重要性を確認。多国間連携に懐疑的とされるトランプ次期米大統領の就任を前にクアッド協力の継続を強調した形だ。
岩屋氏は、20日に開かれるトランプ氏の大統領就任式に出席する。21日にはクアッド外相会合を開催する方向で調整している。
日豪外相会談で、ウォン氏はトランプ氏就任の機会にクアッド外相会合を開催することを歓迎。岩屋氏は「米国や同志国と手を携えて、日豪が自由で開かれたインド太平洋実現へ先導的な役割を果たすことが今まで以上に求められている」と指摘した。
両氏はサイバーや経済安保分野の協力を進める方針で一致。オーストラリア海軍の新型艦導入計画を巡り、日本が参画を目指す共同開発に関しても話題に上った。