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暴行「指示役」の男、全面否認 青森・弘前のドラム缶遺体事件

共同通信 2025年1月20日 17時16分

 2022年に青森県弘前市でコンクリート詰めのドラム缶から男性の遺体が見つかった事件で、男性への傷害致死罪に問われた内装業勝田茂被告(54)=愛知県小牧市=は20日、名古屋地裁(蛯原意裁判長)の裁判員裁判初公判で「事実と違います」と起訴内容を全面的に否認した。検察は被告が暴行を指示したとみている。

 検察側は冒頭陳述で、内装会社を経営していた被告は、同社で働いていた平塚崇さん=当時(26)=に日常的に暴力を加えていたと説明。平塚さんが亡くなる前も「許せない」と言って踏みつけるなどし、仕事仲間の男3人にも暴行や見張りを指示したと指摘した。

 弁護側は「暴行の指示も関与もしておらず、警察の捜査を受けるまで平塚さんの死も知らなかった」と反論した。

 起訴状によると、15年2月6日ごろ、3人と共謀し、津市またはその周辺で、平塚さんの胸や腹を殴るなどして、同8日ごろ肋骨多発骨折などによる呼吸不全で死亡させたとしている。

 3人も傷害致死罪に問われ、2人は実刑が確定し、1人は一、二審で実刑となり、上告中。

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