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第2次トランプ政権が始動 「米国復活」へ大統領令連発

共同通信 2025年1月21日 9時54分

 【ワシントン共同】トランプ米大統領は20日、就任演説に臨み、第2次トランプ政権が始動した。バイデン前政権の4年間で米国は衰退したと批判し「米国の完全な復活と常識の革命が始まる」と強調。不法移民の流入阻止に向け国境に関する国家非常事態を宣言し、気候変動対策の国際枠組み「パリ協定」の再離脱など複数の大統領令に署名した。

 演説では、連邦政府が認める性別は「男性と女性だけだ」と性的少数者など社会の多様性を否定する考えを示し、領土拡張にも意欲を見せた。平和を構築する「仲裁者になる」と述べ、ウクライナ侵攻や中東情勢で戦闘終結に向けた仲介に乗り出す意向を示した。

 「米国民を豊かにするため関税を課す」とし、記録的なインフレを終わらせると語った。電気自動車(EV)普及策を覆すと表明。エネルギー分野でも国家非常事態を宣言し、化石燃料を増産するとした。

 トランプ氏は「不法移民の入国を直ちに止め、多くの外国人犯罪者を送り返す。軍を使って侵略を撃退する」と主張。国境関連の大統領令10本に署名する。

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