21日に東京体育館で開幕した卓球の全日本選手権シングルスに、11月に日本で初開催される聴覚障害者の国際総合スポーツ大会「デフリンピック」の男女日本代表が出場し、1回戦で敗れたものの健常者相手に堂々としたプレーを見せた。
女子で島根・明誠高1年の山田萌心は、元日本代表ヘッドコーチの岸卓臣監督の指導を受けながら、健常者の部員と練習する。デフリンピックでは禁止の補聴器を装着してカット主戦型の大学生に挑んだが、ストレートで敗れ「緊張して体が動かなかった」と悔しがった。ただ11月の本番と同じ会場で戦い、貴重な経験を積めたようで「デフリンピックでは金メダルを取る」と飛躍を誓った。