雑木林で暮らす野ねずみ一家を描いた絵本「14ひきのシリーズ」で知られる絵本作家のいわむらかずお(本名岩村和朗=いわむら・かずお)さんが昨年12月19日、老衰のため死去した。85歳。東京都出身。葬儀は近親者で行った。3月28日に栃木県那珂川町の「いわむらかずお絵本の丘美術館」で送る会を開く。
絵本作家としてデビュー後、1975年に栃木県益子町に移り住んだ。野ねずみたちの姿を通して家族と自然を描いた絵本「14ひきのひっこし」など「14ひきのシリーズ」が国内で累計発行部数800万部を超えるベストセラーに。中国やフランスなど海外でも人気を集めた。
ほかに「タンタンのずぼん」や「トガリ山のぼうけん」シリーズ、「かんがえるカエルくん」など著書多数。
98年に「いわむらかずお絵本の丘美術館」を開館。2014年フランス芸術文化勲章シュバリエ受章。15年に児童文化功労賞を受賞した。