23日の東京株式市場は、日経平均株価（225種）が続伸した。一時400円近く上げ、取引時間中としては約2週間ぶりに節目の4万円を回復した。終値は前日比312円62銭高の3万9958円87銭。前日の米国市場で主要株価指数がそろって上昇した流れが波及した。
東証株価指数（TOPIX）は14.55ポイント高の2751.74。出来高は約18億7200万株。
トランプ米大統領が21日に発表した生成人工知能（AI）に対する巨額の投資計画が引き続き材料視され、計画に参加するソフトバンクグループの株価が値を上げ、平均株価を押し上げた。半導体関連銘柄の一角も買われた。
ただ、前日までの3日間で計1200円近く上昇したことから、当面の利益を確定する売り注文も出て、上げ幅を縮める場面もあった。
フジテレビを傘下に持つフジ・メディア・ホールディングスの株価が急落し、下げ幅が前日終値比で一時10％を超えた。フジテレビで放映するCMを差し替える動きが止まらず、経営の先行き不透明感から売り注文が広がった。