タレント中居正広さん(52)の女性トラブルを巡りフジテレビ社員の関与が報じられた問題で、民放連の遠藤龍之介会長は23日の定例記者会見で「民放全体への不信感を招いている事態だ」と述べ、フジテレビに第三者委員会での事実関係の解明と信頼回復の取り組みを求めた。遠藤氏は同局の副会長を務めている。
遠藤氏はフジテレビの港浩一社長が17日に開き、閉鎖性が批判された記者会見について「非常に反省しなくてはいけない。多くの耳目が集まる事件で、フルオープンでテレビカメラを入れる形にすべきだった」と指摘した。
昨年12月の中居さんの週刊誌報道以降、民放連会長の会見は初めて。民放各局は社員と芸能関係者らとの間に不適切な行為がなかったか、社内調査に乗り出すなどしている。遠藤氏は「各社が自主自律的に対応を進める中で、共通の問題が浮かび上がれば、民放連として委員会の設立などを考えたい」とした。
遠藤氏は1981年にフジテレビ入社。2019年から2年間社長を務め、21年から副会長。22年に民放連会長に就任し現在2期目。