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参院選で和歌山の覇権争い再燃 二階「王国」に世耕氏が挑む

共同通信 2025年1月23日 17時36分

 昨年10月の衆院選で激しい保守分裂選となった自民党和歌山県連で、夏の参院選を舞台に覇権争いが再燃している。二階俊博元幹事長が築いた「王国」に世耕弘成前自民参院幹事長が挑む構図で、両陣営から自民の和歌山選挙区候補に手が挙がっている。公認が得られない場合に無所属での出馬も取り沙汰されており、分裂選への懸念が広がる。

 二階氏が不出馬を表明した前回衆院選では、後継として三男伸康氏が和歌山2区で自民から立候補したのに対し、世耕氏が無所属で出馬。直接対決を大差で制した。裏金事件で離党した世耕氏は復党しない一方、国会では自民会派に入会している。

 和歌山県政界では岸本周平知事をはじめ、二階氏に近い議員や首長がなおも影響力を保持する。重鎮は、世耕氏が衆院くら替えを機に「二階一派の排除に動いている」と解説する。

 そのとっかかりとなるのが参院選だ。伸康氏が自民から立候補する意向を決めたのに対し、前有田市長の望月良男氏も出馬方針を和歌山県連に伝達。望月氏は世耕氏の支援を受けている。

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