日本百貨店協会が24日発表した2024年の全国百貨店売上高は5兆7722億円となり、新型コロナウイルス禍前の19年(5兆7547億円)を5年ぶりに上回った。既存店ベースでは前年比6.8%増で、4年連続プラスだった。免税売上高は85.9%増の6487億円と、2年連続で過去最高となった。
23年5月にコロナが5類に移行したが、百貨店業界では秋以降に本格的に客足が回復。24年はインバウンド(訪日客)の増加も寄与した。円安の影響もあり、免税品は高級ブランド品や宝飾品などが大きく伸び、日本の伝統工芸品も人気だった。日本人富裕層による需要も堅調で、衣料品が5年ぶりに食料品を上回った。