岩屋毅外相は24日の記者会見で、自身が昨年12月に表明した中国人の訪日観光ビザ(査証)の緩和方針を巡り自民党内から異論が出ている現状に関し「多分に誤解がある」と指摘した。「査証申請時や入国時に厳格な審査を行っている。今回の緩和措置が直ちに中国人観光客の無秩序な急増につながるものではない」と理解を求めた。
自民が21日に開いた外交部会など合同会議で、ビザの緩和によるオーバーツーリズム(観光公害)を懸念する意見が出ていた。岩屋氏は、自民側に事前の説明がなかったとの批判に対しては、過去に緩和した際にも与党の了承を事前に得たことはないと反論した。