【ワシントン、ロサンゼルス共同】トランプ米大統領は24日、昨年9月にハリケーンによる被害が出た南部ノースカロライナ州と、山火事が続くカリフォルニア州ロサンゼルス周辺を相次いで訪問した。ノースカロライナで、災害対応を担う連邦緊急事態管理局(FEMA)に不満を表明し「改革、刷新もしくは廃止する大統領令に署名する」と記者団に述べた。
20日の就任後、初の国内視察。災害被害の現場で民主党のバイデン前政権の対応が失敗だったと批判し、改革を進める姿勢をアピールする狙い。
共和党のトランプ氏は「FEMAは官僚的で対応がとても遅い」と批判し、連邦政府よりも州が中心になって被災地対応に当たるべきだとの考えを示した。
FEMAは大災害に一元的に対応する連邦政府機関。全米で2万人以上の職員がいる。保守派の政府再編構想「プロジェクト2025」もFEMA改革を提言していたが、廃止までは踏み込んでいなかった。
ロサンゼルスでトランプ氏は、大きな被害を受けた西部の高級住宅街パシフィックパリセーズを訪れ、被災者と対面。