【エルサレム共同】イスラエルとレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラの停戦合意は26日午前4時(日本時間午前11時)、双方がレバノン南部から撤収する期限を迎えた。イスラエル軍報道官は25日、撤収期限以降もレバノン南部に駐留する方針を表明。ヒズボラやレバノン政府は「合意違反」と反発しており、緊張が高まっている。
イスラエル軍報道官は、レバノンの避難民に対し、南部に帰還しないよう要求し「ヒズボラが再び台頭することは許さない」と主張した。イスラエル軍は連日、レバノン南部で作戦を実施。レバノン国営通信によると、25日も南部を爆撃した。
昨年11月27日の合意は、60日間の停戦中にイスラエル軍がレバノン南部から、ヒズボラはレバノン南部を流れるリタニ川以北へ、それぞれ撤収するとされる。
国営通信によると、仲介国のフランスのマクロン大統領は25日、レバノンのアウン大統領と電話会談し、停戦維持などについて協議した。アウン氏はイスラエルに合意を順守させるよう求めた。