日本軍敗北の理由を考察した共著「失敗の本質」がベストセラーになった経営学者で一橋大名誉教授の野中郁次郎さんが25日、肺炎のため東京都の自宅で死去した。89歳。東京都出身。お別れの会を2月2日、東京都小平市小川東町1の21の12、シティホール小平小川で開く。
米カリフォルニア大バークリー校経営大学院を経て、一橋大教授や中小企業大学校総長を歴任。15年に日本学士院会員に選ばれた。
企業組織における知識創造性の重要性を示す理論を提唱し、経営学の発展に貢献した。1984年刊行の「失敗の本質」では日本軍の組織特性を分析し、その失敗から学ぶことを試みた。他の著書に「知的機動力の本質」など。