【ローマ共同】イタリアのメローニ首相は28日、自身が同国検察の捜査対象になっていると明らかにした。リビアでの戦争犯罪と人道に対する罪の疑いで国際刑事裁判所(ICC)が逮捕状を出した男を、イタリアが拘束後にICCへの相談なく釈放しリビアに移送したことに関連し、ほう助するなどした疑いが持たれている。
イタリアがICC加盟国の逮捕義務を果たしていないとの批判が出ていた。他に閣僚ら3人も捜査対象だという。メローニ氏は「脅迫は許さない」と反発した。
ANSA通信などによると、男はリビアの司法警察幹部で、首都トリポリの刑務所を管理していた。イタリアは今月19日に男を拘束したが、数日後に帰国させた。