衆院選挙制度の在り方を検討する与野党の協議会は29日、国会内で初会合を開き、今後の議論の進め方などを協議した。座長を務める自民党の逢沢一郎衆院議員は会合後、記者団に対し年内にも協議会として結論を出したいとの意向を示した。
衆院選の「1票の格差」是正と、地方の意見反映を両立させる仕組みなどが論点となる見通し。現行の小選挙区比例代表並立制の課題を洗い出し、制度見直しも含めた検討を進める方向だ。
橘慶一郎官房副長官は記者会見で、現行制度に関し「地方選出の国会議員が減少し、地方の意見が国政に反映されにくくなるとの懸念の声があった」と指摘し、協議会での活発な議論に期待感を示した。