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辺野古の軟弱地盤、くい打ち着手 工期4年で7万本、難航も

共同通信 2025年1月29日 17時47分

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設を巡り、防衛省は29日、辺野古東側の大浦湾の軟弱地盤改良に向け、海底にくいを打ち込む作業を始めた。改良面積は約66ヘクタールで、工期は約4年1カ月の計画。軟弱地盤の存在は埋め立て工事のネックとなっており、防衛省は海面下最大70mまでくい約7万本を打ち込み、構造物の安定性を確保できるとするが、難航も予想される。

 軟弱地盤はマヨネーズにたとえられ、最深部は海面下90mに達すると指摘される。防衛省によると、くいは海底に打ち込んだ筒の中に砂を流し込んだり、砂を締め固めたりして造る。羽田、関西、那覇の各空港で用いられた工法だとしている。

 国は20年4月、軟弱地盤の改良のため設計変更の承認を申請。県は認めていなかったが、23年12月、国が承認の代執行に踏み切った。

 昨年1月、大浦湾側で材料の仮置き場とする海上ヤードの設置工事を開始。8月には護岸整備を始め、12月28日には軟弱地盤くい打ちの前段階として、作業船で海底に砂を敷き詰める作業に着手した。

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