三菱UFJ銀行の元行員による貸金庫からの窃盗事件を受け、同行が事件のあった都内の2支店で貸金庫を利用していた顧客に対し、使用料に相当する額を返金する方針であることが29日分かった。練馬支店(練馬区)と玉川支店(世田谷区)が対象で、元行員が両支店に在籍していた期間と顧客が契約していた貸金庫の大きさに応じて返金する。
顧客に不安を与えたことを踏まえた対応とみられる。事件では2支店の顧客約70人が被害に遭い、総額は約14億円に上るとされる。三菱UFJ銀は被害者補償を進めている。
警視庁は1月14日、顧客の金塊約20キロを盗んだ疑いで元行員今村由香理容疑者(46)を逮捕した。