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水源で目標値超のPFAS、熊本 1.9倍、家屋蛇口でも

共同通信 2025年1月29日 22時4分

 熊本県宇城市は29日、市内の地下水源と同水源からの給水を受ける一般家屋の蛇口から、それぞれ国が定める暫定目標値の1.9倍と1.8倍の有機フッ素化合物(PFAS)が検出されたと発表した。この地下水源から給水を受けていた約1600世帯(約3400人)に対し、飲用を控えるよう求めた。健康被害は確認されていない。

 市は同日昼に取水を取りやめ、別の水源に切り替えた。30日から市内に応急給水車を派遣し、飲用水を配る。今後、水質の再検査を数日おきに実施する。

 国の手引に基づき、県も目標値を超えた水源から半径500メートル程度の井戸で地下水を検査する。

 市によると、国や熊本県からの要請に基づき、昨年末に市内10カ所の水源と、各水源の水を利用する一般家屋10カ所の水質を調査した。

 このうち宇城市不知火町の地下水源から1リットル当たり95ナノグラム(ナノは10億分の1)、同町の一般家屋の蛇口からは91ナノグラムを検出した。

 水源から採取した水は付近の浄水場を経由して給水されていた。

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