【ワシントン共同】トランプ米政権が主要省庁の監察官を一斉に解任したのは不当だとして、解任を拒否した農務省の監察官が27日、警備担当に職場から強制退去させられた。解任された17人のうちの1人だった。ロイター通信が29日報じた。
この監察官は同省に22年間在籍したベテラン。解任は行政的な手続きに従っておらず、効力はないとして留任する意向を示していたという。同省の監察官は消費者の食品の安全や監査、調査などを担っている。
トランプ大統領は24日、各省庁で独立して不正に目を光らせる監察官を一斉に解任。自身の意向に忠実な人物を後任に据える狙いとみられる。