粉飾した決算書を銀行に提出し、融資金計1億9千万円を詐取したとして、名古屋市の携帯電話販売会社元社長ら3人が逮捕された事件で、資産を約20億円多く計上していた疑いがあることが30日、愛知県警への取材で分かった。負債を新たな融資で補填して操業する中で、実態と懸け離れた決算書類を作成しなければ借り入れできないほど経営状況が悪化していたとみられる。
県警が29日に詐欺容疑で逮捕したのは、「アミックテレコム」(倒産)の元社長青木隆幸容疑者(68)と元専務戸田直樹容疑者(50)、当時財務、経理を担当していた荒井淳一容疑者(49)。