国内自動車大手8社が30日、2024年の世界販売台数を発表した。既に公表した中国の電気自動車(EV)最大手、比亜迪(BYD)は427万2145台に急成長し、380万7311台のホンダと334万8687台の日産自動車、324万8317台のスズキを初めて上回った。
EVをはじめ電動車を武器とする中国勢の台頭を改めて印象づけた。危機感を抱くホンダと日産は経営統合に向けた協議に入っている。ダイハツ工業や日野自動車を含むトヨタ自動車グループは1082万1480台で、903万台弱だった首位を競うドイツ大手フォルクスワーゲン(VW)を上回り、5年連続で世界一となった。
低価格を武器とするBYDは前年比41.3%増を記録し、20年の10倍に膨らんだ。24年はプラグインハイブリッド車(PHV)が大きく伸びた。
これに対し、ホンダや日産はそれぞれ前年比4.6%減、0.8%減と落ち込んだ。いずれも中国市場で現地メーカーの攻勢に苦しんだ。スズキは日本などで堅調で5.7%増だったが、BYDの伸びが大きかった。