自民党派閥裏金事件に関する参院政治倫理審査会が31日開かれた。旧安倍派に所属した末松信介元文部科学相は、派閥の政治資金パーティー券販売ノルマ超過分の還流を巡り「全て事務所に任せていた。十分な関心を示してこなかった不明を恥じる」と述べ、自身の関与を否定した。
還流分の政治資金収支報告書への不記載に関連し、旧安倍派事務局から「収支報告に上げなくていい」と事務所関係者に伝達されていたと説明。事務所側の認識として「違法性はないと信じ切っていた」と語った。
参院政倫審の開催は今年4回目で、昨年の臨時国会で出席意向を示した27人のうち、27日までに計16人の審査を終えている。