中谷元・防衛相は31日、ヘグセス米国防長官と電話会談し、日米同盟の抑止力、対処力を強化する方針で一致した。中国公船が領海侵入を繰り返す沖縄県・尖閣諸島が、米国による防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条の適用対象だと改めて確認した。両氏の会談は初めて。
中谷氏は会談後の記者会見で、ヘグセス氏から防衛費の増額要求があったかどうかは回答を控え「防衛力の抜本的強化に取り組んでいると伝えた」と説明した。
両氏は、自衛隊と米軍の指揮・統制枠組みの向上や、南西地域での日米のプレゼンス拡大に向けた取り組みの継続を確認した。