石破茂首相は31日の衆院予算委員会で、生成AIの利活用を巡る基本計画の策定に意欲を示した。「安心安全のAI研究開発、活用ができるかについて、基本計画を作っていかなければならない」と述べた。調整中の日米首脳会談を巡り「両国の国益を満たすような新しい形の同盟構築について話し、同盟を新たな高みに引き上げる」と語った。
予算委は31日午前、2025年度予算案に対する基本的質疑を実施した。首相と全閣僚が出席し、過去最大の115兆円超えとなった予算案の是非を巡る本格審議が始まった。政治改革や選択的夫婦別姓の導入も論戦のテーマとなる。
自民党の小野寺五典氏は中国のDeepSeekのAIサービスに懸念を示した。政府はAIの環境整備を進めており、新たな法案の今国会への提出を目指している。
首相は「能動的サイバー防御」導入に向けた政府関連法案に関し、表現の自由や今までの防衛の考え方に抵触しないかに配慮する考えを示した。
戦後80年を巡り「なぜあの戦争を始めたのか。検証が極めて大事だとの認識を持っている」と語った。