武藤容治経済産業相は31日の閣議後会見で、原発の高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定を巡る説明会で資源エネルギー庁幹部らがした不適切な発言に対し「全く配慮に欠ける軽率な発言だった」と述べ、再発防止に向け細心の注意を払うよう省内を指導したと明らかにした。
説明会は、エネ庁と処分事業を担う原子力発電環境整備機構(NUMO)が23日に東京都内で開催。エネ庁などによると、一般参加者が「処分場を北方四島に建設してはどうか」と提案したのに対し、NUMO幹部は「一石三鳥四鳥」と発言。エネ庁幹部は「実現すれば魅力的な提案。ただ、現実的には難しい」という趣旨の発言をした。