奈良県の山下真知事は31日の記者会見で、10月に開くKポップライブなど韓国との文化交流イベントの事業費について、想定していた総額約2億7千万円から1億~3千万円程度に圧縮する案を検討していると明らかにした。費用対効果を疑問視する県議会が見直しを求めていた。
ライブは奈良公園(奈良市)の屋外ステージで行い、約9千人の観客を入れる計画だった。圧縮案は、約1500人収容できる屋内会場に変更し、舞台設営や警備の費用を削減する。
事業費は2月中に最終判断し、2025年度当初予算案に反映させる。
イベントは忠清南道との友好提携が26年に15周年を迎えることなどを記念し開催。事業費のうち約2億5千万円を盛り込んだ24年度補正予算が昨年12月の県議会で可決、成立した。だが、自民党系会派の一部議員が反対したほか、賛成した議員からも開催場所の変更などによる経費削減を求める声が上がっていた。