日本財団と日本水路協会は31日、能登半島北部沿岸の海底地形を調査した結果を公開した。昨年1月の能登半島地震後に最大約5.2m隆起したことを確認。一方、魚類の生息に重要な岩礁が新たに形成されていることも判明した。結果をまとめた地図は来年以降に公開する方針。
日本財団の海野光行常務理事は記者会見で「地震により生態系に壊滅的なダメージがあったが、新たな岩礁の発見は漁業の復興につながり得る。研究や漁業に生かしてほしい」と話した。
日本財団は22年から全国の水深0~20mの海底地形を航空機のレーダーなどで測量し、地図化するプロジェクトを開始。能登半島周辺の地震後のデータと比較した。