【ベルリン共同】ドイツ連邦議会(下院)は31日、移民の流入を規制するための法改正案を否決した。最大野党の保守、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が提出し、「極右」と称される右派政党、ドイツのための選択肢(AfD)の支持を得て可決濃厚とみられたが、AfDとの協力に与野党から批判が噴出し、議論は紛糾。CDU・CSUから造反者が出たとみられる。
ナチス・ドイツの過去から極右勢力との協力は戦後、タブーとされてきた。AfDは移民排斥の主張で保守層からの支持を拡大しており、2月23日の総選挙を前にCDU・CSUは保守票の取り込みを狙っていたとされる。