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防衛相、3月末に硫黄島訪問へ 戦後80年、日米合同慰霊式出席

共同通信 2025年2月1日 15時48分

 中谷元・防衛相は、太平洋戦争末期の激戦地・硫黄島(東京都小笠原村)で3月29日に開かれる日米合同慰霊式に出席する方向で調整に入った。防衛相の出席は18年以来7年ぶり。戦後80年の節目に、不戦の誓いと日米友好の重要性をアピールしたい考えだ。複数の関係者が1日、明らかにした。

 慰霊式は戦後50年の1995年に日米の友好親善を目的に始まり、今回で26回目。中谷氏は慰霊式で、日米双方の戦没者を哀悼し、インド太平洋地域の平和と安定に日米同盟が果たす役割に言及する見通しだ。日本側は遺族でつくる硫黄島協会や政府関係者、米国側は在日米軍や大使館関係者らが出席する予定。

 中谷氏は、防衛相を務めていた15年に当時の塩崎恭久厚生労働相と共に閣僚として初めて慰霊式に参列した。

 硫黄島は、東京の南約1250キロに位置する。1945年2月に米軍が上陸し、旧日本軍は約1カ月にわたり徹底抗戦。日本兵約2万1900人、米兵約7千人が死亡したとされる。日本兵の遺骨収容は1万710柱で、1万1190柱が未収容となっている。

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