80年前の太平洋戦争末期の沖縄戦で、米軍の猛攻を受けて約4千人の兵士が犠牲になり、大田実司令官らが自決した沖縄県豊見城市の旧海軍司令部壕で、1月に遺骨収集作業が実施された。作業は過去にも行われたが、今回は初めて厚生労働省が担い、壕内の未公開の坑道から遺骨の一部を発見。今後、DNA鑑定などを進める予定だ。
遺骨調査は52~77年に旧海軍兵らが複数回行い、旧厚生省が実施した近くの病院壕調査を含め計1090柱を収集。その後も遺族らから要望があり、県が2023年1月、国に調査を要請した。
今回は未公開の場所の一部で、堆積した土砂を作業員らが運び出してふるいにかけ、遺骨を捜した。