福島県郡山市で1月、受験生の女性（19）が軽乗用車にはねられ死亡した事故を受け、危険運転致死傷罪創設の契機となった1999年の東名高速道路の飲酒運転事故で幼い娘2人を亡くした井上郁美さん（56）、保孝さん（74）夫妻が1日、現場を訪れ献花した。
運転していた同市の会社員池田怜平容疑者（34）は道交法違反（酒気帯び運転）の疑いなどで送検されており、夫妻は「飲酒運転は悪質だと社会全体で認識することが必要だ」と訴えた。
郁美さんは「19歳という若さで命を落とし、本人が一番無念だっただろう」と涙ぐんだ。遺族にも「決して一人ではない。同じ境遇の遺族たちで支えになりたい」と思いを寄せた。