【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザで1日、昨年5月にイスラエルが掌握後に閉鎖していた最南部のラファ検問所が再開し、傷病者が域外のエジプトに搬送された。中東メディアが報じた。2023年10月の戦闘開始から閉鎖まで、ラファ検問所は負傷者のエジプト側への搬送や、支援物資搬入のための貴重な出入り口となってきた。
検問所再開に先立ち、イスラム組織ハマスは停戦合意に基づき、拘束していたイスラエル人男性3人を解放した。身柄交換の第4弾で、ロイター通信によるとイスラエルはパレスチナ人183人を釈放した。1月19日発効の停戦合意には、ラファ検問所再開や物資の移動開始が含まれている。
ガザ保健当局は1月31日、域外で治療を受ける病人や負傷者に対し、2月1日からラファ検問所が再開すると発表。世界保健機関(WHO)は1日に約50人を避難させると説明している。
WHOはラファ検問所再開について「医療搬送を加速させるため、あらゆるルートを活用する」との声明を出した。
検問所の監視などは欧州連合が派遣する要員らが担う。