ノリの養殖が盛んな有明海で、食害や羽毛の付着被害をもたらしているカモを水上ドローンで追い払う実証実験が2日、佐賀県鹿島市で行われた。県では2年連続でのり販売枚数の首位を逃すなど深刻な不作が続いており、漁師から期待の声が上がっている。実験は今月初旬まで。
実験は九州電力グループの「九電ドローンサービス」が実施し、水上ドローンは重さ15キロ程度。約30時間継続して使用可能で、遠隔操縦で水上を航行できる。この日は、海上にいるカモの群れに機体を近づけると、驚いた1羽が飛び立ち、瞬く間に残りも逃げ出した。