福島県飯舘村は2日、住民説明会を開き、東京電力福島第1原発事故により部分的に残る帰還困難区域内に堆肥製造施設が完成したことを明らかにした。周辺用地を含め、避難指示解除に向けて国や県と3月末までに協議を進める。住民帰還は伴わない。
村によると、解除の対象は帰還困難区域のうち2023年5月に避難指示が解除された特定復興再生拠点区域(復興拠点)約186ヘクタールなどに入らなかった地域の一部。堆肥製造施設約2.7ヘクタールと、施設で燃料の一部として活用する作物の栽培農地約3.5ヘクタール。施設は先月完成し除染も終わった。
説明会には住民約40人が参加した。