鹿児島県・徳之島の住宅で昨年11月、住人の女性保育士=当時(55)=が殺害され、殺人容疑などで県内の男子高校生(18)が1日に逮捕された事件で、住宅内に荒らされた形跡がないことが2日、県警への取材で分かった。女性と高校生は面識があるといい、県警が動機の解明を進めている。
県警によると、高校生は「包丁で刺して殺したことは間違いない」と容疑を認めている。県警は凶器とみられる刃物を押収した。窓ガラスや玄関の扉は壊されておらず、侵入方法や経路も詳しく調べる。
現場付近に住む40代女性は「逮捕されたと聞き、驚いたが安心している。近隣でトラブルは聞いたことがない」と話した。
昨年11月20日夕、伊仙町佐弁の住宅で、住人の菊池房子さんが血を流して倒れているのが見つかった。県警は同22日、殺人事件と断定し、徳之島署に捜査本部を設置していた。