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AI規制法、一部適用開始 EU、人権侵害に利用禁止

共同通信 2025年2月2日 18時12分

 【ブリュッセル共同】生成人工知能(AI)を含む世界初の包括的なAI規制法の一部適用が2日、欧州連合(EU)で始まった。まずは人権侵害など「許容できないリスク」とみなすAI使用を禁止。日本企業をはじめ、EUで活動する企業が対象となり、適用範囲は段階的に広がる。

 生成AIを巡っては、中国の新興企業「DeepSeek(ディープシーク)」が低コストで高性能なモデルを開発し、世界に衝撃が広がった。社会でAI活用が急速に広がり、便利さと安全性を両立させる環境整備の必要性が高まっている。

 2日から規制される「許容できないリスク」は、4段階に分けた危険性のうち最も高い。個人の行動や特徴を基に信用を格付けするソーシャルスコアリングや、未成年者の危険な行動を誘発する音声ガイドを発するおもちゃ、職場での感情認識システムへのAI使用などを禁じた。

 大半の規則は2026年から適用が始まり、違反企業は巨額の制裁金を科される。生成AI関連では、巧妙な偽画像など「ディープフェイク」はAIによる作成だと明示する義務がある。

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