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ドイツ野党と「極右」協力に抗議 ベルリン、16万人以上がデモ

共同通信 2025年2月3日 9時41分

 【ベルリン共同】3週間後に総選挙を控えるドイツの首都ベルリンで2日、政権復帰を目指す最大野党の保守、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が「極右」と称される右派、ドイツのための選択肢(AfD)と協力し、移民規制の法改正案可決を狙った「タブー破り」に対する抗議デモがあった。16万人以上が集まり「歴史を繰り返すな」と訴えた。

 ドイツでは戦後、ナチス・ドイツの過去から極右勢力との協力がタブーとされてきた。

 直近の支持率ではCDU・CSUが約30%で首位を走り、移民排斥を掲げるAfDは約20%で2位。CDUのメルツ党首は次期首相の最有力候補とされるが、デモ参加者らは「恥を知れ」「ファシストの協力者はいらない」などのプラカードを掲げ、反発を示した。

 CDU・CSUは1月29日、移民政策の厳格化を求める決議をAfDの支持を得て連邦議会(下院)で可決させ、移民規制の法改正案の可決も目指したが、31日否決された。

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