【キーウ共同】英国防省は2日、ウクライナ侵攻を続けるロシア軍が、治療が済んでいない負傷兵を前線に再投入している可能性が高いとの分析を公表した。松葉づえを使用する兵士が動員された事例も複数あったとしている。兵力不足に悩まされるロシア軍が、前線部隊の戦闘能力低下を甘受しつつ、補充を進めている実態が示唆された。
英国防省によると、後方の医療システムへの負担を減らす目的もあるとみられる。ロシアではこれまで、兵力不足に対応するため、外国人契約兵の前線投入もたびたび指摘されている。
ウクライナ側でも兵力不足は課題となっている。戦死者の増加に対応し、昨年5月には動員強化法を施行した。